苦手な人と自然につき合う方法(具体的な6つの接し方) |
接し方その1.その人のどこが嫌いなのかを分析する |
相手との付き合いをもっと楽にしていくためには、まずは嫌いな相手のことや、自分との関係を『客観的』に捉えることです。 多くの人が、嫌いな相手の成すことすべてが嫌だ、「存在」そのものが嫌いだと全否定しがちですが、嫌いになるきっかけは、実は相手の「言動」などの一部だったりします。 例えば、車が故障して動かなくなったとしましょう。 その原因は車そのものではなく、どこか小さな一部が故障しているだけなのに、車全体に影響してしまうこともあります。 嫌いな相手との関係は、どこか一部が故障してしまい、それが関係全体に影響してしまった、と考えることができます。
これを修復していくために、故障している箇所や原因を見つけることが先決です。 相手の嫌いなところや理由を以下の3種類に分類する。 1.外見(服装、印象、表情など) 2.言動(立ち居振る舞い、自分への接し方、相手から言われたことなど) 3.考え方や価値観(仕事のスタンス、方向性、良し悪しの判断基準など)
分類してみると。 相手の「自慢話ばかりする」言動が嫌で、「あの人は高慢な人だ」と相手そのものを嫌いになった 相手の「チームワークを大切にしない」ことが嫌で、「あの人は冷たい人だ、仲間じゃない」と相手そのものを嫌いになった こんな風に、嫌いなのは相手の一部なのに、だんだんとその人のやることなすことが嫌に思えてきてしまう。 最終的には相手の人格にラベルを貼ってしまっていることに気づくかもしれません。 |
接し方その2.相手の良いところにフォーカスする |
故障した箇所や原因を突き止めたら、次はそれとは違う、相手の良いところを探すように意識を向けていきましょう。 相手に対して「高慢なところが嫌い」、「チームワークを大切にしない」という意識を持っていると、私たちはどうしても、そのことばかりが目につくようになります。 これは私たちの脳の機能が関係していて、特定のことを意識していると、そのことに無意識に(たとえ嫌いでも)フォーカスして情報を集めてしまうのです。
例えばあなたも、こんな経験ありませんか? 赤い鞄が欲しいなと思っていると、赤い鞄を持った人や、赤い鞄ばかり妙に目に入ってしまう。 スポーツカーが欲しいなと思っていると、街中でスポーツカーを見かければ目で追ってしまう。スポーツカーの情報がやたらと耳に入ってくる。 これは心理学では「カラーバス効果」と言われるものです。
私たちの脳は、自分がより強く意識していることを積極的に探してくれているだけなのですが、それが、自分にとって好きか嫌いかはまでは判別できません。 だからこそ、嫌いな人のことを避けよう、とか、嫌いだとフォーカスしていればいるほど、本当は遠ざけたいことを、引き寄せてしまうのです。
そうとわかれば、わざわざ自分で嫌な気分を増幅させてしまうのではなく、 脳の機能をもっとプラスに使って、相手との関係や相手への捉え方を良いものに変えてみてはどうでしょうか。 |
接し方その3.気にしすぎはNG。自然にふるまう |
嫌いな人がいると、それだけで落ち着かないものですよね。 だからこそ、自然にふるまうことを意識してください。 カラーバス効果のとおり、嫌いな人・嫌いなところを気にするほど、相手の嫌な部分を見つけようとします。 結果、自分の中で相手の存在はどんどん大きくなり、嫌いな感情も増幅させることになってしまいます。
自然にふるまうために、以下の2点を意識してみてください。 1.嫌いという感情を混ぜないこと 嫌いという感情はあっても良いと私は思います。 ただし、それを相手の言動に対する判断基準に混ぜないようにしたいものです。 嫌いな感情を持ったままでは、「嫌いな人の言ったこと」というだけで、先入観が加わってしまい、相手の言葉や行動そのものを正しく見ることができなくなってしまいます。
2.当たり前のことを当たり前にすること 挨拶や御礼をはじめ、あなたが普通に周囲の人たちと接するように関わる、ということです。 嫌いな相手に対しては、顔も見たくない!と避けてしまう人もいるかもしれません。 あなたが他の人とは違う不自然な態度を取っていると、それは相手にも必ず伝わりますし、周囲にもその空気は伝わります。 特別なことをする必要はなく、当たり前の関わり方をするだけだと、割り切ってみてはどうでしょうか。 |
接し方その4.接点を持たない、増やさない |
嫌いな相手の前では、嫌な緊張感やストレスを感じるかもしれません。 無理に何とか好きになろう、嫌いな感情を解消しようとするよりも、割り切った付き合い方に徹することも1つの方法です。 どうしてもコミュニケーションを取らなければならない時以外、あなたがその嫌いな人とあえて関わらなくても良いのではないでしょうか。
コミュニケーションには、相手との信頼を築く方法もあれば、その逆もあります。敢えて嫌われる必要はありませんが、接する機会を最小限にする方法をいくつかご紹介します。 1.会話を引き延ばさない 会話を必要以上に伸ばさないためには、相手の話を促さないことです。
2.相づちを打ったり、うなずくことをしない 相手の話に共感を示さない(「わかる」「そうですよね」などの言葉を使わない) 上記の方法は相手が話を続けづらくなる状況を作ります。 相手の話にまったくの無反応、というのは当然ながら失礼にあたりますので、相手との関係性を十分踏まえてください。
3.共通点・共通の話題を持たない 会話を必要以上に伸ばさないためには、相手の話を促さないことです。 共通点が多ければ多いほど、相手と親近感を増すことにつながります。 適度に距離を保ちたい場合には、共通点を極力持たないようにすることで、接点が増えることもありません。
4.自己開示をしない 自己開示をしあうことで、人と人は信頼関係を深めることができます。 例えばプライベートの悩みを打ち明ける相手は、あなたにとって信頼のおける人でしょう。 一方気を許していない人にプライベートに踏み込まれると不快に感じることもあります。 個人的な話や踏み込んだ話はせずに、また相手にも尋ねないことで、自分にとって適度な距離感を保つことができます。 |
接し方その5.役割・役柄に徹する |
お互いの関係上、どうしても嫌いな人と接点を持たなければならないことや、友好的な関係が望ましいこともあります。 そんな時も無理に好きになろうとするのではなく、その「役割・役柄」に徹したり、立ち回ることで割り切ることもできます。
例えば上司や親戚の中に嫌いな人がいるとしたら、その接点は簡単に避けることはできません。 職場では好き嫌いで仕事に悪影響が出てはそれこそ問題です。 目の敵にされたり毎日をナーバスに過ごすより、多少“調子のいい人”と見られたとしても『可愛がられる部下』になる方がストレスは少なくすむのではないでしょうか。 嫌いな相手をどう攻略していこうか?と、そこにフォーカスすれば、日々顔を合わせる相手であっても多少気が楽になるかもしれません。
うまく立ち回るための基本的なポイントをご紹介します。 1.コミュニケーションは丁寧に心がける 2.相手の話に合わせる、相手をたてる、時にはおだてる 3.率先して行動する
人はたとえお世辞だとわかっていても、褒められると嬉しいと感じるものです。 自分のために率先して動いてくれる存在や、丁寧に接してくれる相手を心強くも感じます。 こうした積み重ねによって、嫌いな人がそれほど気にならなくなったり、相手との関係性が変化してくることもあります。 |
接し方その6.徹底して嫌いな人を攻略する |
嫌いな人を避けていくよりは、攻略して味方を増やすことも大事な選択の一つです。 いっそのこと、どんな人でもコミュニケーションできてしまう自分へと成長しよう、そんな考えも建設的ですよね。 人間関係がうまくいかないことのほとんどは、以下の2つの原因に絞られます。
1.お互いのことを知らない 決定的な原因があって嫌いになった場合は、その原因をどう解消するかが、関係性をよくする最短距離です。 しかし多くの場合は、相手との接触回数が少ないために、たまたま最初の印象が悪かった、第三者から耳にする相手の情報が良いものではなく、その先入観が増幅してしまったり、このように限られた情報が影響しています。 例えば、ものすごく強面で怖いなと思っていた人が、大の猫好きだと知ったらちょっと好感が持てるようになった。 このような経験はありませんか? きっと苦手な相手は、自分の知らないことだらけです。
2.違いを認めることができない Aさん:『協力を惜しまない』という価値観を持っていて、自分を後回しにしても人を手伝う Bさん:『人に迷惑をかけない』という価値観を持っていて、自分の仕事を優先させる
ある方は、Aさんの行動は好意的に映りますが、Bさんは協力的でないと映って「不快」に思うかもしれません。 一方で、Bさんの価値観に通じるものがあれば、Aさんが自分の仕事を後回しにすることや、人の手を借りることは「不快」に感じるかもしれません。 人と接していて不快を感じるのは価値観の違いがある時なのです。
これら2つの原因を解消していく方法は簡単です。 コミュニケーションの量を増やし、質(スキル)を高めることです。 相手を知ろうと思ったら、相手とコミュニケーションするのが最善の方法です。 |
まとめ |
嫌いな人を無理に好きになろうとするのは難しいことです。 その人との関係を解消したり、接点を避けられない場合も多々あって、あなたも今悩んでいるのかもしれません。 ただし、相手とのコミュニケーションの取り方や、考え方を少し変えていくことで、嫌だという気持ちや苦手意識が減ったり、相手とのその関係性自体が変化することもあります。 嫌な気持ちで日々を過ごすよりも、自分のためにも何か行動してみませんか? ご紹介した具体的な6つの接し方と、考え方の中に、少しでもあなたが気楽になるヒントが見つかるかもしれません。 |
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