トーク力が高い「話が魅力的な人の特徴」実践レベル2

 テクニック1.話の内容をありありとイメージさせられる

トーク力の高い人の話を聞いていると、話の内容がイメージとして、頭の中にありありと浮かんできます。

このイメージは、話し手の「表現力」がもたらすものです。

内容をイメージしやすいように話すには、以下の方法が有効です。

 

【話の内容をイメージしやすくする5つのポイント】

◇比喩を用いる

:「まるで生クリームのように泡立つ石鹸です」

◇例をあげる

:「話のおもしろい男性はモテるよね。営業部のAさんは、冗談がうまいから、女性社員に人気があるよ」

◇擬音語、擬態語を用いる

:「広い道でも、スイスイと快適に走れる自転車です」

:「大きめの野菜がごろごろ入ったレトルトカレーです」

◇聞き手の記憶を呼び覚ます

:「わたしたちが子供の頃は、○○が流行ったよね」

◇例え話を用いる

:「大変だと思うことも、繰り返し練習すると自然にできるようになるよ。

初めは何度も転んだ補助なしの自転車も、いつの間にか乗れるようになったでしょう?」

 テクニック2.タイミングよく、相手に発言させる

トーク力の高い人は、タイミングよく相手に発言させるスキルを持っています。

自分が一方的に話しているだけでは、トーク力が高いとはいえません。

 

聞き手と話し手が程よいバランスで交代し、会話のキャッチボールをうまくコントロールすることも、

話がうまい人の条件です。

会話のキャッチボールを円滑にするには、以下の方法が有効です。

 

【会話のキャッチボールがうまくいく、3つのポイント】

◇自分の話をしたら、相手にも同じテーマで問いかける

:話し手と聞き手がバランスよく交代することで、互いの情報を共有することができ、親近感が高まります。

例:「お酒なら、わたしはビールが好きです。あなたは、何が好きですか?」

 

◇話のキーワードを繰り返す

:相手が発言したら、話の主なキーワードになる言葉を、繰り返します。

これにより相手は「自分の話はきちんと理解されている」という安心感を得た上で、次の話がしやすくなります。

例 A:「先日、高尾山に登ったんです」

B:「へぇ、高尾山に?」

A:「そうなのです。ずっと前から登山をしたいと思っていたので」

 

◇自分とは考えが違う話でも、一度は受けとめる

:発言を聞き、自分とは意見が合わない、と感じても、まずは相手が感じていることを理解する応答をします。

聞き手が一度受けとめることで、話し手は「自分の話を否定せずに聞いてもらえる」という安心感を持ち、

発言しやすくなります。

例:「女性は、結婚したら家庭に入るべきです」に対して

×:良くない応答「なぜ、そう思うのですか?」

〇:良い応答「あなたは、そう思うのですね。なぜ、そう思うか教えていただけますか?」

 テクニック3.聞き手の反応をよく見て、伝え方を変えている

ーク力の高い人は、聞き手の反応を見て、話の内容や伝え方を、臨機応変に変えることができます。

聞き手の反応は、表情、目の動き、姿勢、うなづき、など、外見の情報から拾うことができます。

 

例えば、セミナー中に眠そうな顔をしている受講者がいたら、

座学だけでなくロールプレイングを入れる、といったことが、これにあたります。

【聞き手の反応例】

うなづきが急に止まる 
⇒話が理解できない、話に納得していない

【対策】

●「ここまで、ご理解いただけましたか」と確認をする

●「わからない」と言われたら、簡単な言葉に置き換える。例え話を用いる。

 

視線が泳ぐ 

⇒急ぎの用事があるなど、話の他に気になることがある

【対策】

●「何か、気になることがおありですか?」と確認をする

 

顔と体の向きが、話し手に正対していない

⇒話が受け入れられない、話に関心が持てない

【対策】

●「そういえば」などと区切って、話の切り口を変える 

 テクニック4.絶妙な間をとらえて話す

ーク力の高い人は、「話の間」を大切にしています。

「間」は、「沈黙」と言い換えることもできます。話し中の沈黙に気まずさを感じる人は多く、

特に、話に苦手意識のある人は、沈黙を怖がります。

 

しかし、沈黙は怖がるものではなく、活用するものです。

沈黙のあいだ、人は、思考を整理しています。この間に、話し手が余計な口をはさむと、

話の流れが変わってしまったり、本来、得られる応答が得られなかったりするのです。

 

よくある失敗例は、沈黙が続くと、矢継ぎ早に質問を繰り返してしまうパターン。

これは聞き手にとっては、尋問を受けているような気になり、とても疲れる状況です。

質問をしたあと、あるいは、聞き手の応答があったあと、しばらく「間」をとることも大切です。

 

【沈黙の活用例】

◇セミナー、講師が受講者に質問をする

講師:「みなさん、Aの答えはなんだと思いますか?」

(講師が沈黙する ⇒ 受講者は、Aに対する自分の回答を出す)

講師:「実は、Aの答えは『1』なんです。」

(受講者は、自分が出した回答と対比ができるので、理解度が高まる)

 

◇会話中、ふと話が途切れる

話し手「この辺りに、いらっしゃることはありますか?」

聞き手「いいえ、ほとんど来ることはありません。」

(聞き手が沈黙する ⇒ 話し手は、次に聞き手が口を開くのを待ってみる)

聞き手「でも・・・そういえば、以前、友人と食事に来たのが、この辺りだったかもしれません」

(間を置いたことにより、新たな情報を引き出せる)

 テクニック5.語彙力があり、言葉の選択が絶妙

ーク力の高い人は、語彙のストックをたくさん持っており、言葉の選び方も絶妙です。

同じ内容の話であっても、言葉の選び方で、聞き手が受ける印象は大きく変わります。

 

例えば、「美人」という言葉。一般的に、容姿の整った女性のことを表します。

この「美人」も、他の言葉で表すと、印象が変わります。

 

【美人の言い換え例】

・可愛い女性(幼げで愛嬌のある女性)

・絶世の美女(誰もが美しいと感じる、圧倒的存在感のある女性)

・和風美人(黒髪で色が白く、東洋的な顔立ちが美しい女性)

・クールビューティ(気品があり、冷静な印象を受ける美しい女性)

 

このように、言葉の特徴を理解し、その場その時にベストな言葉を選んで話すことで、

聞き手の心をつかむことができます。

語彙力を高めるには、以下のように日頃から多くの言葉に触れることです。

 

人の話を聞きながら「いいな」と思うフレーズがあったら、自分も使ってみる

小説を読み、魅力的な表現を使ってみる

類語辞典を活用し、別の言い方がないか、調べてみる

こうしたことを、習慣化するといいでしょう。