好感を持たれる会話法(10のテクニック)

第一印象の大切さ、というのは人とどのような関係を築くかにおいて基本中の基本です。

第一印象で与えたイメージを覆すには大変な労力が掛ることが言われていて、なんと1回ネガティブな印象を与えると、ポジティブなイメージへと挽回するのに8回の接触が必要という説もあるようです。

それほどに第一印象というのは大きくその人の評価を左右するものです。

 

 テクニック1.「あなたに会えて嬉しい」という気持ち、笑顔で接する

「あなたに会えて嬉しいです」という気持ちで相手に接すること。

初対面の人同士は、お互い相手のことがわからないため、印象や見た目、表情などの「非言語」からより多くの情報を得て相手をインプットします。

何があったかは聞かなくても、機嫌の悪そうな人、機嫌の良さそうな人というのは雰囲気や空気でわかるものですよね。

ですから、相手に会う時に不安や緊張を感じている場合は、必ずその雰囲気や空気が非言語に表れ、相手に伝わります。

実際に相手への感謝の気持ちを持つことで自然と緊張も消えていきます。

とても簡単なことですから、初対面の人と会う時には心がけるようにしましょう。

 テクニック2.感謝の言葉・喜怒哀楽の「喜」を伝える

会えたこと、話しができたこと、自分との会話に時間を作ってくれたこと・・・

多くの人がおそらく「お時間をいただきありがとうございます。」などのように感謝の言葉を口にすることでしょう。

御礼や感謝を述べられて悪い気分になる人はいませんし、大切なことです。

さらにポイントは、喜怒哀楽の「喜」を言葉にすること。

 

「お時間をいただきありがとうございます。お会いできてとても嬉しかったです。」

「今日お会いできるなんて、本当に嬉しいです。ありがとうございます。」

 

あなたも何気ないことであっても、誰かに喜んでもらえたら嬉しいと思いませんか?

相手にその気持ちを伝えることは、最大限の感謝や御礼です。

必ず口にして言葉で伝えましょう。

 テクニック3.相手の目を見る3秒ルール

相手の目を見て話すのは、会話の基本です。

目は脳と視神経で直接つながり、そして体外に表出している唯一の器官です。ですから感情の動きや思考の傾向は目の動きに表れやすく、「目は口ほどにものを言う」「人の目は脳の一部」などと言われています。

つまり相手の目を見るという行為は、相手へ自分の考えや頭の中を開示するようなことになります。そしてその逆も。あなたに心を開いていますよ、という強力なメッセージになるのです。

恋愛の心理学などでも、相手の目を5秒以上見ると好感を持っているとか、8.2秒で一目ぼれだとか、様々な実験や研究結果があるようです。

初対面の人や、ビジネスシーンにおいては、あまりにも相手の目を凝視するのは失礼にあたります。

違和感を与えないためにも、「3秒」くらいを目安に目線を合わせ、適宜外すようにします。

どのタイミングで目線を合わせるかについては、

自分が話す時でも、相手の話を聴く時でも、特にセンテンス(文)の「出だし」と「終わり」のそれぞれ3秒にしっかりと目線を合わせること。大事なことを伝えている/聴いているという非言語のメッセージにもなります。

 テクニック4.相手に好奇心を持つ

相手のことを知りたい、良い人間関係を築きたいのであれば、何より大事なのは、相手や相手の話へ好奇心を持つことです。

自分が何を話せばいいかと悩む人(あるいは自分の話をしたくて仕方ない人)は、相手の話の最中も、何をどう切り返そうか、どんな話が盛り上がるかに意識が向いてしまいがちです。

いったん、自分の言いたいことは横に置いておき、相手のどんな些細なことでも興味や関心を持って話を聴きましょう。相手から求められて自分の話をするのはもちろん構いません。

ただ、目の前にいる相手は、自分の知らないたくさんのことを知っていたり、自分にはない多くの経験を重ねてきています。多くを学べる相手だと思うだけで、もっと好奇心も高まるはずです。

 テクニック5.共通点を見つける

初対面の人に、早い段階で好感、親近感を持ってもらうには、共通点を見つけていくことです。

共通点を見つけることの効果は、心理学の言葉で「類似性の法則」と言われ、互いの共通点を持つことによって、心の距離が縮まるということが期待できます。

初対面の人なのに、趣味が同じで盛り上がった。

同郷とわかり、さらに地域まで同じで地元の話で盛り上がった。

好きな俳優、ミュージシャンが一緒だとわかった途端、マニアックな話題にまで話が弾んでいつの間にか親近感を持っていた。

あなたにもこんな経験がありませんか?

共通点が見つけやすい話題とは、

 

・食べ物の趣向

・出身地やこれまでに行った旅行先

・趣味 など

 

そのほか相手が同じ世代であれば、子どものころ見ていたアニメや、流行っていた遊びや、流行っていたことなど。

 

一見、相手と共通点がないように思われても、意外なところで「あるある」「わかる!」と共感できるポイントがあれば、それも立派な共通点になるのです。

 テクニック6.感情を合わせる

心理学やセラピーの用語で、「ラポール」という言葉があります。

ひとことで言えば信頼関係のこと。フランス語で「架け橋」を意味する言葉です。

 

<ラポールスキル>

1.相手と動きを合わせる

2.相手と声のトーンや口調、スピードを合わせる

3.相手と呼吸のペースを合わせる

4.相手と感情を合わせる

5.相手と表情を合わせる

このような部分をコミュニケーションの中で合わせていきます。

中でも「相手の感情に合わせる」ことは比較的自然にできて、実践しやすいでしょう。

 

相手が笑顔で話していたら、こちらも笑顔で話しを聴く。

テンションが上がっていたら、こちらもテンションを上げて合いの手を入れたりする。

 

感情を合わせようとすると、自然と声のトーンやスピード、表情もそれに伴って合わせやすくなります。

 テクニック7.臨場感を出す

同じ話をしても、自分の話はつまらなく聞こえてしまう・・・

そんな風に思う人は、会話に「臨場感」を加えることを意識していきましょう。

TVのスポーツ中継を見ていると、キャスターの実況中継は私たちに与える情報に臨場感を増してくれています。

例えばオリンピックの決勝戦のような舞台で、ただただ競技会場の音と映像だけが流れているTVと、キャスターの実況中継のあるTV。

どちらがよりその映像に臨場感を感じてのめり込むかと言われれば、多くの人は後者に目も耳も奪われることでしょう。

落語を見たことがあれば、たった1人で何人もの登場人物を演じ分けたり、巧みなジェスチャーで、そのストーリーやシーンを鮮やかにイメージした。そんな経験がありませんか。

キャスターや落語家のように豊富なボキャブラリーがなくても、以下のポイントを意識して会話に盛り込んでいくと、話に臨場感を加えることができます。

 

例えば、

1.登場人物に「セリフ」をつける

2.擬音語や比喩を加えて表現する

3.ジェスチャーを使う

 

昔話の桃太郎のワンシーンについて
●「セリフ」のない一人称で表現した場合。

桃太郎は旅の途中でイヌに出会いました。

イヌがどこへ行くのかと尋ねてきたので、鬼ヶ島へ鬼退治に行くと答えました。

イヌはきび団子をくれたらおともすると言いました。

桃太郎はイヌにきび団子をあげておともにしました。

 

●「セリフ」をいれて表現した場合。

桃太郎は旅の途中で、イヌに出会いました。

イヌ「桃太郎さん、どこへ行くのですか?」

桃 「鬼ヶ島へ、鬼退治に行くんだ」

イヌ「それでは、お腰に付けたきび団子を1つ下さいな。おともしますよ」

イヌはきび団子をもらい、桃太郎のおともになりました。

 

 

いかがでしょうか?

セリフのあるなしだけで、ずいぶんと登場人物や物語の鮮明さが変わりませんか?

 テクニック8.相手の言葉で会話をつなぐ

会話が弾まない、どう切り替えしていいかわからず空回りしたり、沈黙してしまう。

新たな話題を切り出すことが難しいなと感じる時は、相手の話題を広げていくようにしましょう。

具体的には相手の会話の中から、言葉を拾ってラリーのように打ち返していきます。

人は誰もが自分のことを知ってもらいたくて話をします。

気の利いた会話や面白い話しができないと嫌われてしまう・・・と症候群に陥るのではなく、相手の話を聴きながら、会話を広げていきましょう。

より多く相手のことを理解できますし、たくさん話を聴いてもらえた相手は、あなたとのコミュニケーションで自己重要感が満たされ、そしてあなたとの会話は楽しかったという印象が残ります。

 

あなた 「最近ハマっているものは何ですか?」

相手 「ゴルフにハマっていまして。」

あなた 「ゴルフですか。私はゴルフ未経験ですが、どんなところが面白いですか?」

相手 「上達がスコアでわかるのも面白いけれど、やっぱりメンタルが鍛えられるところですね。」

あなた 「メンタルですか。お話しを伺ったら奥が深くて面白そうですね。初心者は何から始めればいいですか?」

 

こんな風に相手の言葉からポイントを拾って、ただ純粋に興味を持ったことを尋ねていきます。

相手にとって興味のある話題であれば、なおさら会話は弾み、相手も喜んで話してくれます。

切り返すポイントを広げるために、「5W1H」(※)の質問も有効です。

 

※WHEN(いつ)、WHO(誰が、誰と)、WHY(なぜ、理由)、WHAT(何を)、HOW(どのように)

 テクニック9.教えてもらう

教えてくださいと言われることに対して、多くの人は悪い気はしません。

人から求められる、人の役に立つということは、自己重要感も満たされることに繋がるからです。

しかもそれが、自分が大好きなことや誇らしいこと、印象に残っている出来事であればなおさらです。

 

1.趣味や関心、ハマっていること

2.こだわっていること

3.相手が目上の人であれば、その人が自分と同じ年齢のころにどんな経験をしたか

4.困難を乗り越えて何かを達成した時のエピソード など

 

目上の人であれば、あなたと同じような経験をすでにしている人生の先輩です。

たくさんの貴重な知識を学ぶことができますし、その相手にとっても自分の話が人の役に立つ。

 

お互いにとってWIN-WINの有意義な時間にすることができます。

 テクニック10.準備をする―自己紹介―

話題に困るという人ほど、話題やネタ、情報収集などの「準備」に目を向けておきましょう。

いつ新しい出会いの場があっても良いように最低限の準備をしておきます。

 

最低限の準備は、自己紹介です。

初対面の人との会話の際には、自分が何者か?を必ず伝えるものです。ビジネスシーンであれば名刺交換がそれにあたります。

自己紹介の目的は自分の名前や顔を覚えてもらうこと。

そこで重要なのが、名前+αの「α」です。

 

「○○さんと言えば□□。」と言われるようなことです。

□□に当てはまるのは、あなたを語るための印象的なことや特徴、趣味、特技など・・・。

自己紹介に□□がなければ、その他大勢の1人になってしまうのです。

 

●名前の由来: 名前を憶えてもらいやすくなります

●出身地: 同じ出身地の人など、共通点を見つけてもらいやすくなります

●趣 味: どのくらいその趣味が好きなのかがわかる情報も伝えると、印象に残ります

●特 技: どのくらいのレベル感なのかがわかる情報も伝えると、印象に残ります

●仕 事: 職業だけでなく、どんなことに関わっているのかを伝えると印象にも残り、ビジネスの人脈作りに役立ちます

 

この人ともっと話してみたいなと思わせるような、自分に関する情報を、最低でも上記5つくらいはまとめておきましょう。